熊野川立間戸谷〜子ノ泊山

(記・小山 勝彦

平成6年4月16日〜17日

CL有北   SL白子
  白子  脇本  田中  井本  飯塚  切畑  大畑  堀口  小山   計11名

4/16 晴。
21:00 脇本GSに集合。 白子、 切畑、 大畑氏の車に分乗して出発。 白子、 大畑両氏の車は禁煙車だった。 きっと、 飯塚さんは我慢していたに違いない。 R311が余りにもくねくねだったため、 白子夫人が車に酔ってしまった。
01:00 熊野川出合手前にてテントを張る。 このとき、 ダンロップテントの掛け間違いでフレームが折れた。

4/17 晴。
05:30 起床。 朝食をとる。
06:35 テント撤収、 車で登山口に向けて出発。
06:40 子ノ泊山登山口を徒歩で出発。 杉林を少し進み、 谷に下りる。 源助滝を見て (実は行きすぎていた)、 登山道を探して右岸の谷をのぼる。

07:35 登山道に出たところで小休止。
07:50 各自シュリンゲを用意して出発。 ハッパの跡がある。 (植林のために作られたのだろうか) 壁のトラバースを行く。 登山道が谷の右岸よりクロスするところで再び遡上開始。

08:35 牛鬼滝へ出て小休止。
08:45 ガイドには下半分まではフリーで登れるとあったが、 濡れるのがいやなのではじめから左岸を巻く。 厚い落ち葉に石が埋もれていて落石頻発。 2回当たりそうになり、 ひとつは立木でかわしたが、 もうひとつは左足をかすめていった。

09:30 最初の30m直瀑へ。 右手の壁のクラック内の灌木にルートを探すが、 間隔が悪く登れない。 脇本氏が滝側の壁 の端にルートを発見。

09:50 ザイル固定。 ユマールを使って順次登る。
10:30 全員登り終わり小休止。 滝の上は滑らかで日当たりが良く昼寝にはちょうど良い所だった。

10:50 二番目の30mの滝を左岸より巻き、 10mナメ滝左岸を直登する。 50m滝の左岸を巻いてヤセ尾根へ出る。 幅2〜3mほどの本当の痩せ尾根だったが、 登ってきた谷が見渡せ絶好の展望だった。 3m滝の上に出て振り返ると、 きれいなスロープの滑り台のような滝であった。 滝壺の先の壁には、 この滝があけたであろう大きな穴が貫通していた。 植林小屋を右手に見て、 1000mナメ滝を目指す。 しかし、 行けども、 ナメ滝はでてこない。 良く回りをみると、 岸から土砂がくずれおちている。 そしてしばらくすると土砂の下の所々にナメ滝があらわれるようになった。

12:05 ナメ滝が土砂で埋まってしまっていることに気づいて昼食。
12:50 出発。 土砂と一緒に押し流された立木はほとんど枯れていた。 尾根に出たところで目印にタオルを立木に巻き、 左方へルートをとる。 途中、 テープを発見し、 これにそって進む。

13:25 テープを見失い、 とりあえずピークと思われる所へ出るが、 立て札も無くなにか変。 木立のすきまより周囲を見渡すと、 遠い対面にさらに高いピークを発見。 子ノ泊山だと思われるが時間がないので、 引き返すことに決定。

13:40 尾根から谷に下りるところで小休止。 結局、 さっきたどり着いたところは子ノ泊山手前の、 833mのピークであることが判明。 ナメ滝からの最後のつめで間違ったのだろうか。

13:50 出発。
14:40 植林小屋で小休止。 淀みの中で魚 (何か分からない) が逃げずに泳ぎまわっていたので、 餌 (ソーセージ、 羊羹) を与えたら、 すごい勢いで集まってきた。 網があれば、 文字通り一網打尽だった。

15:00 植林小屋より登山道を行く。 なぜか小屋のまわりには瓶が山積みになっていて、 なかには割れたものもあり非常に危なかった。 途中、 木製の橋があったが朽ちていたので、 谷に下りた。

15:40 登山道が谷の右岸よりクロスする地点で小休止。 みなさん少し疲れが出てきた様子。

15:50 出発。
16:20 源助滝の巻き道の入り側で小休止。 登山道の入り口に大きな赤い布がさがっているのに気づいた。

16:35 出発。 谷の左岸を行く。 途中、 まっすぐ行きそうになるが、 谷を渡って朝来た道に入る。

16:50 登山道入り口に到着。 とりあえずビールを飲む。
17:10 渡瀬温泉に向けて出発。 700円はちょっと高いが、 巨大な露天風呂で大変気持ちが良かった。 なぜか力士がいた。

18:00 渡瀬温泉を出発。 田辺で夕食 (中華) を食べる。
22:00 脇本GS到着。 美崎さんが待っていた。

感想:
天気も良く気温があがったため、 大変すがすがしい山行だった。 ただ、 1000mものナメ滝のほとんどが土砂に埋まっており、 もうもとには戻らないだろうと思うと非常に惜しいことをしたような気がする。

反省:
1 最後でルートを間違ったため時間切れで子ノ泊山頂にたどりつけなかった。 細かい分岐でも地図とコンパスで良く確 認することの大切さを改めて実感した。
2 落石が多かった。 落ち葉に埋もれた石は上からは気づきにくいので十分注意する。