白子谷〜弥山

(大 峰)

(記・白子 八千代

H7年4月2日 (前夜発)(天 候  晴 → 曇 → 雨)

CL脇本   SL大畑  井本
  小山  平井  白子 計6名
  

 モジキの小屋で迎えた朝は寒かった (気温1℃)。 山は白い。 下から見て雪が見える時は、 相当な積雪だ。 雪が見えない時でも、 登ってみると雪があるのが大峯だ。 以上、 脇本さんからの受け売り。 ということで、 冬山装備にヘルメットで出発。 ただし、 脇本さんは長靴、 スパッツ、 シェルの帽子 (ヘルメットは白子、 小山に貸す)。

 沢は小さく簡単だが、 岩が凍っているので危ない。 最後は、 雪渓をキックステップで登る。

 稜線に出ると、 風は冷たかったが、 青空の中にそれまでも見えていた鉄山に加えて、 大普賢や稲村ヶ岳など大峯の中でも特に山頂部の形に特徴のある山々が一望できて楽しかった。

 弥山までの道はヤブではあるが、 雪を踏み抜いたり、 木に顔を叩かれたりする程度だった。

 修復山山頂からは八経ヶ岳はわかったが、 弥山はよくわからなかった。 しかし、 リーダーのカンのおかげで、 なんとか迷わずに弥山山頂にたどり着けた。

  

 弥山小屋は大きな新館が建っていたが、 無人。 ベンチをかりて、 昼食。 風がやんでいて、 歩道の板の上でひなたぼっこができた。


 夏よりは見つけやすい赤テープを頼りに、 尻セードも試してみたりしながら下りた。

 カラスが鳴くころ、 行者還トンネルに着いた。 どうやら、 貸し切り登山だったらしく、 ねずみ一匹と犬らしきものの足跡を見かけただけだった。 積雪期の大峯の良さのひとつかな。

 単調な林道歩きを、 冬枯れの雑木林に咲く黄色いマンサクの花と、 小さなふきのとうが応援してくれているようだった。 途中から雨に降られたので、 天ノ川温泉がじーんと心地好かった。