笠 塔 山

(南紀)

(記・喜多 伸浩

平成7年11月19日(天 候  晴れ時々曇り)

CL脇本  SL喜多  井本
  道屋  道屋夫人  飯塚  計6名 
 
 いつものように和歌山駅東口前に朝7時に集合。 飯塚さんと道屋さんの車で出発することにした。 阪和高速道・和歌山ICから吉備ICまで行き、 藤並の駅で脇本さんに乗ってもらう (7:50)。 そして金屋町を経由して国道424号を龍神方面へと向かう。 白馬しらまトンネルが開通したおかげで美山村へ入るのがとても楽になった。 日高川に沿って走っていると放射冷却の影響で川霧がわき上がっているところがあった。 椿山つばやまダムの雄大な景色を見ながら走って行き、 トンネルを3つ抜けると龍神村に入った。

 道はいつの間にか国道425号線に変わり、 木造の体育館を見ながら進み、 十津川方面へと右に曲がり、 日高川を渡る。 県道を谷口まで行きトンネルの手前で右へ曲がり細い道を通り、 笠塔大橋を渡り、 山の神の祠ほこらの前に車を止めた (9:45)。

 ここから林道を少し歩いて登りにかかる。 植林地の急な斜面を防獣ぼうじゅうネットに沿って登り、 傾斜がゆるくなったところで一休み (10:35)。 杉や檜ひのきの国有林の中を尾根沿いに登って行くと12時5分に三角点のある山頂に着いた。 その近くでは、 警察の防災無線の反射板を建設していたので、 私たちは少し下り平坦なところで昼食にした。 食事に時間を十分に取ったので出発は13時45分になった。 西の方を見ると山頂がとんがっている山が遠くに見えた。 あとで調べたが、 おそらく美山村と中津村の境にある矢筈岳やはずだけ (811) だと思う。 また、 その少し北方に見えていた山がその形からして清冷山せいれいやま (877) であったと思う。 今度はぜひ、 矢筈岳に登ってそこから笠塔山を望んでみたいと思った。 また、 脇本さんは白馬山や生石山が見えるはずと言っていたが、 どれがそうなのかよくわからなかった。

 稜線から右へ道を折れ (14:45)、 藪こぎをしながら下る。 十字路を右へと沢の水音が聞こえる方へ下る。 やがて、 林道の終点へとたどり着いた (15:05)。 ここからは林道を歩いて行くが、 モミジが紅葉していてとても綺麗であった。 葉の色が濃い赤から淡あわい赤へとグラデーションになっていて、 KRCの名カメラマンたちもしばし足を止め、 撮影に夢中になっていた。 また、 林道は途中から新設中の国道371号の脇を通ったが、 この道は南へ山を越えて中辺地町なかへちちょうの小松原地区へとつながる予定だそうだ。 車を止めておいたところへは16時に到着した。

 美山村で村営の美山温泉療養館りょうようかんに立ち寄り疲れをいやして帰途に着いた。 下津町に19時頃着き、 そこで解散しました。

(感想) 当日は視界がきいて、 遠く西の方には田辺湾も眺めることができ、 素晴らしい景色を味わうことができた。 また、 南紀の山に登るのは私にとって初めてであったが、 山が手前から遠くへと幾重にも重なりながら続いているさまを見ると、 果無山脈という名が付けられたのもわかるような気がした。 それから、 山頂付近は鉄塔の工事のために、 木が伐採されていて、 少しがっかりした。 また今度、 計画を立てて南紀の山を訪れてみたいと思った。

(費用) 有料道路  和歌山−吉備 (1,420円)、 温泉 (500円)、 車燃料費 (約3,000円)、 食糧 各自