涸沢から前穂北尾根

(記・白子 八千代

H8. 5. 2 〜 4 (前夜発2泊3日)

(先発) CL山田  SL有北  竹内  竹花 井本
 白子  小山  渡瀬  白子 (後発) 多部

5/1 
   20:30 和歌山発

5/2  (晴)
    3:15 沢渡
    5:40 タクシー
    6:25 上高地 6:40
    7:30 明神  7:48
    8:35 徳沢  8:44
    9:40 休   9:55
   10:15 横尾  10:27
   11:30 休   11:45
   12:30 休   12:41
   13:15 休   13:23
   14:09 テント場
   18:46 就寝

5/3 (晴)
    4:15 起床
    5:11 出発
    6:25 5・6のコル 6:50
    7:39 休    7:50
    8:00 時間待ち  9:21
   12:30 ・峰
   13:00 前穂頂上 2班に
   14:30 合流
   15:50 休
   17:35〜18:10 奥穂頂上
   18:45 穂高山荘
   19:30〜21:00 テント場
   23:30 就寝

5/4  曇 ・雨
    5:00
     8:05 雪上訓練 
   10:26 昼食
   12:00 出発
   12:43 休
   14:05 横尾 14:15
   15:13 徳沢 15:25
   16:15 明神 16:25
   17:10 上高地
   17:30 タクシー
   18:03 沢渡
   19:00 奈川温泉 野麦荘
   20:10 夕食

5/5  3:30 和歌山着

※涸沢でテントを3つ張り、 一つは風邪をひいていた白子 (欽) と渡瀬君用の 「隔離病棟」 とした。

※テントを張った場所が悪かったらしく小屋の人と少しもめた。 翌日移動するということで許してもらったが、 諸事情あって結局最後まで居座ってしまった……。

※初日の夕食は市販のトンカツ (揚げたもの) を使ったカツ丼。 簡単でおいしい、 栄養士さんのアイデア。

※2日目は強風・快晴。 渡瀬君は元気にみんなを起こしにきた。 白子 (欽) の方は咳をしているのに大丈夫だと言う (あとでひどい目に遭った)。 雪崩の危険を避けるため朝食抜きで出発し、・・・のコルで朝食。

※やせた岩尾根や雪稜上で時々強風に吹きつけられた。 ナイフエッジのような雪稜に両手両足でしがみついて耐えたこともあった。

※・峰への登りから岩が立ってきたので、 3回ザイルを出す。 9人という大人数に対してザイルが20m1本だったため時間はかかった。 しかし、 なにが出てくるかわからないまま歩いては現れた岩を登り、 それを乗り越えた先にまた現れる岩を登りながら山の肩を歩き続ける楽しさを十分に味わうことができた。

※前穂の頂上に着いた頃には風はおさまった。 山田さんと竹内さんは吊尾根を下りられたが、 吊根は相当厳しいと聞いていたので、 残りのメンバーは夏道を下りた。 しかし、 午後を過ぎていたので今にも雪崩そうに亀裂の入った雪渓をトラバースするのは、 それまでの岩登り以上に緊張した。 山田さん達には長い時間待っていただいた。

※冷えのためか、 前穂を下る頃から私はお腹が痛くなってしまった。 なぜか同じ頃から白子 (欽) の足も遅くなり始めた。 結局、 夕方の寒い奥穂の頂上で40分近くもみんなを待たせてしまった。

※一日中快晴だったのに水は各自のテルモスだけだったので喉が乾いた。 最低でも各自1は必要だと思った。

※あくる日の朝、 多部さんがひょっこり現れてびっくりした。 1日遅れで登ってきたものの、 KRCのテントがわからず (私達は目印をつけるのを忘れた上に帰ってきたのが夜だった) 涸沢ヒュッテに泊まったそうだ。 申しわけないことだった。

※3日目、 いったんは北穂へ登ろうということになっていたが、 天気がくだり坂だったこと等から雪上訓練だけして山を下りることになった。

※滑落停止の練習では、 ふだんは物静かな竹内さんも大声で説明して下さった。 先輩方はどんな落ち方をしても止まることができる。 後輩の男性陣も上手に真似る。 井本さんはカッパがおNewなのでいやがっていたし、 私の方はみんなが滑り落ちていくのを見ているだけで血の気がひいた。 でも一応練習はした。

※他にザイルワーク・キックステップ・耐風姿勢の練習をした。

※予定より一日早い下山だったが、 徳沢を過ぎた頃から雨が少し降ってきたことで山への未練もふっきれた。

※いろんな意味でKRCは山岳会であることを思い出させてくれた山行であった。

各メンバーより反省と今後の注意
(リーダー)
※人数の多い時には 40mザイルを持っていくこと。

※装備は出発前に必ず点検しておくこと。 (オレンジのダンロップテントのフライにいくつも穴が開いていた。 またコンロのパッキンもゆるんでいた。)
(サブリーダー) 特になし
(竹内)  特になし
(多部)  特になし
(竹花)  (お聞きする時間がなかった。)
(井本)  米は今回一人1合だったが、 これからは0.8合でいいと思う。 全体的に食料の量が多かった。
(小山)  早朝出発時用の食料を工夫して、 できれば食べてから出発したい。
(渡瀬)  雪上訓練がとてもためになったので、 他の訓練もやっていきたい。
(白子)  胃腸薬とカイロを必ず持っていくこと。 リーダーの言うことは素直に聞くこと。
(白子)  みなさんにご迷惑をおかけいたしました。 突然ではございますが、 謹んでここに三分間の土下座をさせていただきます。 ところで、 もうちょっとやせた方がいいよ、 有北さん。