奥穂〜西穂

(北アルプス)

(記・渡瀬 修

H.9.7.19〜21

CL小山  渡瀬

 よくあることだが、いきなり道を間違えて穂高平までひたすら林道を歩くというへまをしてしまった。やっぱり出発前には地図を見ておく必要がある。初日は白出沢の急登にまいりながらも昼頃には穂高岳山荘に着くことができた。あまりにも早く着いてしまったので、持ってきたビールを全部飲み干してしまう。結構酔ってから涸沢岳に登ると休む間もなく「写真撮って。」の一言。ちょっとは休ませてほしいもんだ。

 二日目は行動時間を10時間と予定していたため、日の出とともに出発する。奥穂頂上から西穂方面を見ると先行しているパーティーが二組ほど見える。馬ノ背を過ぎたところで先行パーティーを一組抜くが抜いた直後に石を落とされる。幸い下まで落ちてくることはなかったが、朝一で肝を冷やされる。このときの小山さんの逃げ足には目を見晴るものがあった。ジャンダルムは登れそうにも見えたが西穂側がどうなっているのかわからないので信州側を巻くことにした。天狗のコルからの登りは鎖場になっているが最近崩れたような形跡があり鎖を避けて登ることにする。ここは若干かぶっていて浮いている岩が多かったので少し緊張させられる。西穂に近づくにつれて奥穂を目指すパーティーとすれ違うようになり西穂頂上の人だかりがよく見えるようになる。西穂頂上では休憩もせずに西穂山荘を目指す。この日は午前中に西穂山荘に着いてしまい午後は地獄のような暇つぶしをすることになった。おかげで日に焼けて真っ黒になってしまった。

 三日目は焼岳を往復する予定にしていたが面倒くさくなったので朝一で下山することにする。

 今回の山行では二人ともザックを40リットル前後にし行動時間の短縮を図った。しかし予想以上に時間を短縮してしまったため、異様に暇な時間が出来てしまった。本、地図等のコースタイムから自分のタイムを予想して山行を計画する必要があると思った。