鹿ガ瀬峠

(熊野古道)

(記・喜多 伸浩

H.9.11.30(天候 晴れ)

CL有北 SL道屋 中道 久馬 田中 飯塚 切畑 大畑 喜多 有北 道屋 道屋の友人

前日までの強風と雷雨は朝からやんで、当日はハイキングにふさわしい晴れのお天気になりました。
師走を控えた日曜日にもかかわらず、朝8時になるとJR和歌山駅に元気な中年と青年たちが続々と集まってきました。
8時25分の列車で湯浅へと向かいます。切畑さんが発車の少し前にすべりこみでやって来ました。湯浅駅からタクシー2台に分乗して出発点の河瀬王子跡へ。(9時30分)
ここから、いよいよ熊野古道を歩きます。案内板の前で中道さんが土地の古老になりきって解説をしてくれました。
民家の横の道を歩いて行くと、地元の人がメジロを飼っていたり、畑にみかんが転がっていたりして、道草をしながらで馬留王子跡に来ました。
昔の人々は、ここで馬を留め、草履の緒を締めなおしてから鹿ガ瀬峠への山道を登っていったそうです。
「右 くまの道、左 ふじたき」と刻まれた道標井石の立つ追分から右の道を行き、すぐの分岐を左折し、峠越えの登りにかかりました。
山道は、自然のままの道と最近整備されたらしい石畳道、それと古くから残る石畳道があり、歩きやすいものでした。
11時過ぎに一里松跡、痔の地蔵尊、法華壇を見て、鹿ガ瀬の大峠に登り着きました。ここには、昔休憩のできる茶屋があったそうで、そのことを示す石垣が残っていました。
ここからは、周囲を見渡すことはできませんが、石のイスがあるのでしばしの間、休憩をとりました。さらに石畳の道を行き、広場になったところで昼食にしました。(12時頃)
途中で小峠のあたりで久馬さんがアケビの実を採っていたので分けてもらいました。種が多かったのですが、さわやかな甘味が口の中に広がりました。他にも、みかんやしいたけなど現地調達をしていたようです。
昼食では、道屋さんが豚汁(?)を作ってくれました。
13時頃出発して、金魚茶屋跡、沓掛王子跡を見ながら行くと、土地のおじさんに有北さんが道をたずねたところ、「みかんを持っていきなさいな」とすすめてくれました。
お言葉に甘えて、全員でみかん畑でザックがいっぱいになるまで、みかんを採らせていただきました。
地元特産の黒竹も杖用にいただきました。
あとで礼状を出すので道屋さんが住所等を聞いていました。
そのあと、今熊野神社などに参拝して、16時半に紀伊内原駅へ到着し、列車で和歌山へ帰りました。