塩 見 岳

(南アルプス)

(記・田中 英子

H.11.7.24〜25

CL 飯塚  脇本  大畑  広田  田中   

 コースを塩川小屋からの登山道を歩くと、三伏峠小屋までほぼ5時間かかるが、飯塚さんが選んでくれたコースは、同小屋まで2時間半なので助かった。初日は、天候に恵まれ塩見岳周辺の山々と富士山がきれいに見えた。脇本さん曰く、「富士山は登る山ではなく見る山やっしょ。」本当に、くっきりその雄姿を見せていた。7月下旬で、高山植物が花を咲かせていた。時期が良かったと思う。
 塩見小屋は小さな小屋なので、予約していない人は泊まることができなかったようだ。下の三伏峠小屋に戻ったり、三伏峠小屋のテント場にテントを張ったりしたようだった。過剰な人員を宿泊させて、サービスが悪化するのを防いでいるとのこと。1つの見識だ。
 結構足並みがそろっていて、コースタイム通り歩くことができた。塩見小屋から塩見岳山頂までのルートの岩場はやはりアルプスといった感じであった。
 かなり大きな落石に遭遇したのは初めてだった。肝を冷やしたというのは、このことだ。石が飛んでくるスピードと飛び散り方、そして音は忘れられない。本当に間一髪だった。自然落石なのか、人為的なのか、ガスっていたのでわからない。岩場を歩くときは、自分が石を落とさないように歩くことが当然重要だが、落石の危険性を常に考えて周囲を見ることも肝要である。
 全般に天候に恵まれ、みんな元気でけがもなく楽しい山行であった。