剱  岳

(チンネ、・峰Cフェース)

(記・小山 勝彦

H.11.8.12〜15

CL山田 SL白子 白子 細尾 小山 

 日中雨が上がったのが一日だけで行程全体を通じて乾燥に飢えていたが、好天をつき(偶然?)チンネ登攀という所期の目標を達成でき充実した山行であった。天気の良い日に望再訪。

8/11
21:30 白子宅集合。山田さんの車で22:00出発。
阪和(和歌山I.C.)〜近畿〜名神〜北陸(立山I.C.)

8/12
3:30 立山駅P着 ケーブル始発6時ということで車中で仮眠。
6:10 ケーブル発。7:00 高原バス。
7:50 室堂。早速雨となり山田と小山は傘、他は合羽とする。8:20発。
9:10 雷鳥沢。合羽を脱ぐがどうか思案。 9:20発。
10:20 雷鳥坂中間部で小休止。 10:30発。
11:15 別山乗越。剱沢からなま暖かい風が・・・。剱は見えず。 11:35発。
12:45 剱沢幕営地を一気に通り過ぎて剱沢雪渓上。アイゼンつける。
剱沢より水を汲もうとしたが他から飲まないほうが良いといわれた。
13:50 長次郎谷出合。これからの急登を思うと気が重い。
16:00 5・6のコル。熊の岩とDフェース基部に幕営地を求めるが適地無しということで熊の岩へ。
17:30 熊の岩BC建設。
19:00 就寝。

8/13
2:00 起床。目をさましたときは満天の星空が出発時には曇り空に・・・。
3:50 出発。長次郎谷の左俣をつめてしまい長次郎の頭の西側にでてしまった。縦走して池ノ谷乗越を目指すがかなりいやらしい。八ツ峰の頭手前に幕営適地有。
6:30 池ノ谷乗越。
8:00 チンネ取付。準備中に大勢のクライマーがやってくるが、機に乗じて9名のガイドパーティーが順番待ちの列にじわじわ侵攻してきた。このパーティーは2ピッチ目取付で既にみんなの評判を落としており、2ピッチ目登坂中の大量落石で決定的となった。
8:30 登攀開始。先発:山田、白子欽、細尾、後発:白子八、小山。
14:30 先発着  16:00後発着。
17:50 熊の岩着。道を間違わなければ下りで1時間ちょっとだった。
帰るとテントがつぶされており周囲に事情を聞くとDフェースで墜落事故がありヘリがくる事になってたらしい。 
20:00 就寝。夜半から雨。

8/14
5:00 起床。天候が怪しく思案するが、山田、白子欽パーティーはCフェースヘ。他はテントで留守番。 
8:30 登攀開始。
9:40Cフェースの頭、雨が降り出す。
10:30 懸垂地点。11:30起幕。ラーメンを食べて素早く撤収。
16:00 剱沢幕営地。

8/15
2:00 起床。3:50出発。道を間違い、別山に続く稜線に登ってしまった。実は剱御前小屋を別山乗越小屋、剣山荘を剱御前小屋と思っていたので道標により別山方向に向かってしまった。
5:30 別山乗越。晴れてきた。剱御前小屋泊の人がご来光を見に稜線へ続々と上がってきてた。新室堂乗越経由で下ることにする。
8:10 室堂。混雑も無くバスに乗れた。荷物の重さを量ると細尾さんが一番重く23kgあった。どうして・・・?9:40立山駅P着。
11:30 富山駅前。観音湯に入ろうとしたが12:00スタートなので食事と買い物を先にすませる。帰りは往路を逆にたどる。
22:00 和歌山着

(装 備)
ロープ:9mm×45m×2本、9mm×40m×1、8mm×40m×1
火 器:小ブス×1、ガソ3l、ガスコンロ×1、ボンベ230グラム×3→最終日に小ブスノズルつまりにて使用不能に。予備があってよかった。
ガチャ類:ハーケン×6、ハンマー×2、ロックス×4、ユマール×2、あぶみ×2、シュリンゲ×5/人、ビナ×5/人、無線144&430×1

(食 糧)
夕食:ジフィーズ、朝食:インスタントラーメン ともに調理時間が短く結構旨い。鍋1つでできるから燃料の節約になるかも。

(費 用)

14000円/人(全て込み)

(その他)
1)Dフェースで2名の墜死事故があった。→支点は大事、使用時には確認を。またしっかりしたものを多く。
2)長次郎のつめを誤った。別山乗越の道を誤った。→地図とコンパスでの確認と、明るいうちの偵察を。
3)ブスが途中で壊れた。レギュラーガソリンを使用したためのノズルつまりの模様。
  →機器の適切な使用を。予備も重要。
4)傘が重宝した。夏の天候が怪しいときは傘が良い。合羽では暑くて、どうせ汗で濡れてしまう。また、たためばステッキ代わりになる。       以上