飯豊連峰縦走

(弥平四郎〜飯豊本山〜御西岳〜北俣岳〜門内岳〜丸森尾根〜天狗平)

(記・飯塚 省蔵

H.12.8.11〜15

CL 大畑 大畑 白子 細尾 雑賀 藤井 飯塚 
 

23:26発のきたぐにの自由席に座るために20:00頃からホームで待ったお陰で7人とも座る事ができました。 
8:11 新津に到着するまでずっと帰省客で満席で良く寝られず新津で乗り換えて山都に10:22に到着。
駅から7人乗りミニバンのタクシーで弥平四郎登山口に11:20着、タクシー代は¥15,000.-

8月12 日(晴れ)
11:30弥平四郎登山口〜11:45―12:00祓川山荘〜13:25―13:30十森〜13:50―14:00松平峠〜14:50―15:15水場〜16:20―16:30三国小屋〜18:15切合小屋(泊)

11:30弥平四郎登山口出発(725M)、15分で祓川山荘、ここで昼食にする。
ガイドブックでは祓川山荘で水があるとのことでしたがありませんでした。
暑さと睡眠不足のため、全員スローペース、藤井さんが少し遅れ気味、松平峠から突然急登になり、なんとか水場までとがんばる。
タクシーの運転手がこの登山道が飯豊山の中で一番楽なルートといってましたが全く松平峠(1300M)から水場までの急登は予想外でした。水場は尾根から20Mほどの急直下にあり、ロープを使って降りる。
ここから三国小屋まではゆるやかな道で展望が良かった。
三国小屋(1644M)で休憩のとき睡魔のためうとうとしてしまう、暑さのために気分が悪く食欲がない。切合小屋に行くまでに川入から登ってきたカップルが同じく12時出発とのことでかなり早いペース(私たちが1時間ほどスローペースなのだ)。
切合小屋に到着する前にマツムシソウの群落が私達を迎えてくれました。細尾さん写真におさめる。
テント2張、4人(男3名と潔子さん)と女性3人。夕食はシチュウとフランスパン。九時前に寝る。

8月13日(曇り時々晴れ)
6:20切合小屋〜7:00ー7:15草履塚〜8:20ー8:25飯豊山神社〜8:45ー8:55飯豊山〜10:00ー10:15御西小屋〜11:40御手洗ノ池12:45ー12:50烏帽子岳〜13:30ー14:30梅花皮小屋〜14:50ー14:55北股岳〜15:45門内小屋〜16:15扇の地紙〜17:00ー17:10地神北嶺〜17:50頼母木(タモコ)小屋17:00ー17:10(泊)

朝方は雲海が広がり晴れ間があったが曇り空になり、霧雨でカッパを着る。
朝食の雑煮を食べ切合小屋を6:20に出発する。
草履塚で休憩中に一瞬晴れ間が広がり、あわてて大日岳に向かってシャッターを切る。
この瞬間の写真が大日岳をとった唯一のもので、後は曇りで視界0なり。
飯豊山神社に行く前に水場に寄る。水場付近ではシナノキンパイ、キスゲの群落が有り、写真をとる。水は冷たくここの水が最高の様です。
飯豊山(2105m)頂上で記念写真をとる。風が強く長居はせずに御西小屋をめざす。
ここから大日岳(2128m)にピストンする人達がいました。
御西小屋までのお花畑で今回の目的のイイデリンドウの写真をとる。
御西小屋から天狗の庭は先月滑落事故があったところで雪渓の脇を通る道が雪が残っていてアイゼンが必要とのことでしたが、幸い雪はありませんでした。
けど、帰り、小国駅で登山者から雪はないかと聞かれましたので、この山は雪は遅くまで残り7月なら雪が多く、アイゼンは必ずいると思われる。

梅花皮小屋までは台風9号の影響で風がきつくガスの中を歩く。
梅花皮小屋は新築の小屋で水洗便所が3つあり、ただ、手を洗う水がない。
水場は小屋から50mぐらいのところにあり、切合小屋と同じぐらい豊富な水がありました。1階は休憩所になっておりここでラーメンを食べる。2階は宿泊所。
次の水のある門内小屋でテントということで14:30に出発。
15:45門内小屋に到着。若い男の子が水が枯れて今、水がないといわれ、この先15分位のところで水があると聞いて、とりあえず15分から30分歩いたがそんなところはなし。
次のテント場まで約1時間半の頼母木(タモコ)小屋をめざす。地図によればこの小屋から空身で往復する人がいるし、またむかし脇本さん達が登ったと話をすれば八千代、細尾、裁賀さん達が行きたいと言い出す。
とにかくガスの中笹薮の泥道を歩き小屋をさがす、晴れていれば地神北嶺から小屋が見れるのだが、到着寸前ガスの晴れ間のなかで小屋が出てきたときはほっとする。 
18:00前に到着、全員ばてることなく約12時間歩いた。
風が非常に強くなんとか4人用テントを張り、夕食は小屋の中で食べてもいいとのことで夕食にする。
スパゲッティ3種類のソースがありとってもおいしかった。 
7時過ぎにはいびきをして寝ている人たちの迷惑を考え、食後テントでビール、コーヒーでおしゃべりする。
杁差(エブリサシ)岳の件は大畑CLから予定のないルートであり、たとえ空身で往復4時間といっても別行動すれば無線機1台しかなく万一のことがあっても連絡できないと考え、キャンセルにしてもらう。せっかくその気になっていたのにごめんなさいね。

8月14日(晴れ)
7:10頼母木小屋〜8:00-8:10地神北嶺(丸森尾根)〜10:20水場12:10天狗平

日の出前に起きる。天気は快晴。目の前に形の良い杁差(エブリサシ)岳があり、ずっと遠くに鳥海山、朝日連峰、又西には新潟市と佐渡ガ島が見られました。
朝食はラーメン、デザートにフルーチェを頂く。テント代2張で1,000円で良心的なので水の使用料を奮発する。お別れに全員の写真をとり7:10に出発。
丸森尾根は予想通り急な下りで木の根っこをつかんで降りる連続で、1850mから600mまで4時間は緊張の連続でした。足の裏は痛く、暑いので水をがぶ飲みする。
さすがに天狗平に着いた時はやっと長い縦走が終わったこと、本当に皆良くがんばったなあと思う。

飯豊山荘の温泉は狭く、湯が暑すぎてその上、洗いの湯が出ず水だけで¥500ではしかたがないと思ったが、でも3日目の風呂でとっても気持ちがよかった。
今夜泊まる民宿越後屋の主人が飯豊山荘までミニバンで迎えにきてくれる。主人の本間さんはマタギで食堂をしており、食堂で夕食は岩魚のさしみ(パーシャル冷凍)と寒風で干した岩魚、ウド、ミズナ、冷やしうどんなどで満腹になる。
食後、マタギの話、高山植物の写真帖を見せてもらう。八千代、細尾さんたちは本間さんの本を買っておりました。

8月15日
8:10小国〜8:06坂町〜9:00-11:28村上(白鳥)〜19:06大阪〜20:55和歌山

村上までバックし約2時間電車待ちする。駅前のジャスコでお土産などを買う。
新潟で全員座れる。

〈感想〉
1 水があるかないか、水の重要さが良くわかる。
2 杁差(エブリサシ)岳行く組と下山組に分かれて行動せずに全員で下山したのは大畑CLの良い判断だったと思う。
3 裁賀さん、藤井さんはKRCでは新人で初めての合宿でしたけど良く最後までがんばってくれました。

〈経費〉
電車代  ¥21,580(越後・新潟ゾーン¥3,890  和歌山―柏崎¥6,800×2
     急行券きたぐに¥1,260 特急券白鳥¥2,830)
食事材料代、タクシーバス代 ¥5,000
宿泊代  ¥6,200
  計  ¥36,870