北穂東稜・前穂北尾根
(夏山合宿 1)

(記・白子八千代

H.13.8.11〜14

隊長 久保 
CL白子欽  細尾  白子八

8月11日(くもり)久保、白子欽、細尾、白子八
7:15 上高地バスターミナル発 途中で朝食
7:41 上高地発
8:20 明神の先で休憩  久保さんが人の多いところを嫌がったため。〜9:35
9:22 徳沢の先で休憩  同じく。〜9:34
10:15 横尾 1〜2人用テントを張って最終日の食糧などをデポ。
    久保さんは横尾まで来てみると涸沢まで行きたくなったらしく、とどまるとは言わない。私達もなにも聞かず、当然のように一緒に涸沢へ向かう。
11:03 発  屏風岩が見える頃になると久保さんが「血が騒ぐ」などとのたまう。
11:49 休憩〜12:08
12:20 休憩〜12:30
14:05 涸沢


8月12日(雨のちくもりのち雨)久保、白子欽、細尾、白子八
4時か5時 起床 雨が強く降っている。隣があくと同時に荷物を置いて大畑隊のテン場を確保。
8時ころ 雨がやむ。前穂北尾根の予定だったが時間的な理由で北穂東稜に変更。
     久保さんが行けるところまで案内してくれることに(結局最後まで登った)。
9:10 発 はじめのうちは北穂への縦走路(南稜)を登る。
    途中、大畑隊と無線がつながる。横尾からの大畑さんのはっきりした声を聞くと、西穂〜奥穂間を歩いているはずなのに連絡のとれない美崎隊が心配に・・・。雨はやんでいるが岩場はぬれているのだろう。
9:40 休憩〜10:00
    大滝をすぎ、大岩の上のガレ場をトラバースしたのちルンゼをつめる。
10:46 東稜上に出る。休憩
     まもなくゴジラの背。ここの岩は乾いており、一応ザイルを出すが必要ないほど簡単。 常に濃いガス。晴れていればさぞかしいい景色だっただろうに。
クライムダウンできそうなところを念のため懸垂下降。久保さんは肩がらみ。しぶい。
12:30 休憩〜12:50 小屋の音が聞こえ、着いてしまうのがもったいなくて時間つぶし。
少し登ると臭いが・・・小屋の真下(というかトイレの横)に出た。
目の前の石垣を登ろうとしたら「ここを登るな」の札。少しだけまわりこむ。
13:03 北穂小屋 休憩〜13:20
13:46 休憩〜14:02
14:55 休憩〜15:20 大畑隊に晩メシコール!
16:00 涸沢 大畑隊と合流 生野菜などから作ってくれたシチューはおいしかった!
     食後、久保さんに肩がらみ懸垂やザイルワークの講習をしてもらう。
     明るいうちにCLが明日の前穂北尾根5・6のコルへの取付を確認しに行ってくれる。


8月13日(晴れのちくもり)白子欽、細尾、田中、白子八
3:48 涸沢発  途中まで久保さんが見送りに。  
    2回ほど休憩
5:18 前穂北尾根5・6のコル 休憩〜5:33 
    5峰の登りは簡単。4峰への道でルートをはずし、危険な登りに・・・。
    また4峰への登りでも道をはずしてザレ場のあやういトラバースのあげく支尾根に出てしまった。ここは残置シュリンゲ等の支点があるルートを素直に登るのが正解らしい。これらの間違いのためトップだったのに1パーティに抜かれる。
7:48 3・4のコル
    いよいよ核心部、という時に前のパーティが落石を3回も落とすのを見て肝を冷やす。休憩もそこそこに、せっかくもってきたクライミングシューズにはきかえるのも忘れてそのパーティを抜くべくあとを追う。
 1ピッチめ、白子のリードのあと固定したザイルにカラビナがけで細尾さん、英子さんが登っている間にパーティが後ろにたまってきたが、それ以後は待たせることはなかった。
 チョックストーンを越えるのもちょっときつかったが、下をくぐるのが正解らしい。
10:10〜32 前穂頂上着 
  今回、厳しいなと思ったらルートをはずしていた、というのを3回もやってしまったが、そのわりに前のパーティも抜くことができ、わりとスピーディだったのでは?
新人がいたら厳しかっただろう、とはリーダーの意見。
無線で久保さん、大畑隊、美崎隊と交信。涸沢で待ってくれるとのこと。
途中1回休憩
12:15 奥穂頂上  
13:05 奥穂小屋 久保隊長のお許しが出たので小屋で飲食して大休憩。〜14:00
15:20 涸沢着 3隊合流 また大休憩して荷物をパッキング。〜16:00 
     本谷橋で休憩
18:00 横尾着 3隊合同の宴会。

8月14日(晴れ)久保、白子欽、細尾、白子八、大畑健、大畑潔、田中、美崎、井本敏、永野
7:00 横尾 
    上高地手前で永野さんと合流。すかさず荷物を渡すが、あとで単身、バイクでやってきた永野さんの聞くも涙、語るも涙の苦労話を聞いて悪かったかなと思う。
 10:17 上高地

反省 
1. 北穂東稜で懸垂用に出そうとしたザイルがもつれて時間がかかった。新しいザイルだったせいもあるが、濃いガスで誰も見てなくてよかったと思った。
2. 白子八は酔い止め薬を4倍量飲むという己の失敗に気づかないまま前穂北尾根を登り、みんなに心配かけた。以後気をつけます。