上多古川本流

(記・久保  章)

上多古川本流(大峰)   

H.14.6.1夜〜2 (天候 快晴)

CL久保  脇本  井本敏

6月1日(土)和歌山駅東口 PM9:00 → R24 橋本 下市 → 上多古川出合 12:30 →       イツボ谷出合 1:00
6月2日(日)イツボ谷出合 AM7:00 → 林道終点7:15 岩屋 7:30 → 一ピッチ休止       7:40 → 茶屋谷出合 8:10 → F20m F40m うらみの滝 8:45 →        高巻 両岸が狭まり暗い谷の底 9:00 → F15m 9:20 → 左岸高巻失敗        右岸高巻失敗 10:00 → 阿古滝断念 本谷下山 → 茶屋谷出合 11:40 
       大休止昼食 13:10 出発 → 右岸登山道 → 林道終点 13:45 → 
       イツボ谷出合 14:00 近くの温泉 → 和歌山着 19:30

6月1日
井本さんの職場に久保軽トラおく。
井本さんの車でJR和歌山駅東口へ。
脇本君の運転で橋本、下市、吉野警察署へ登山届提出。
R169上多古口より林道アスファルト道を進む。
林道終点近くで地道となり、車体が腹をすり、やむなくイツボ谷出合までひき返し広場にテント張る。
久保、井本は和歌山で夕食済ませていたので、脇本、途中スーパーで買った食糧で夕食。
一杯飲み出す。
就寝は夜中1:30。

6月2日
起床6:00 テント撤収して脇本ホエブスでお湯沸かし各自持参の朝食をとる。
天気は快晴、沢登りに最適。林道を歩き出す。
岩屋を通り、一ピッチ休止、脇本、地下タビの上にワラジ付ける。
休止の間、井本さんに地図の読み方教える。
茶屋谷出合で若い男女パーティが来る。
この地点、上多古谷本流と茶屋谷との水量の差は茶屋谷の方が水量が多い。
F20mF40m、うらみの滝は右岸高巻。
この地点より阿古滝までは上多古川本流の核心部である。
高巻を終え沢へ下ると暗い狭まった所に出る。
脇本が写真をとる間、久保、井本、暗いトンネルのような所を上部に向かうがルートなし。
これを左岸高巻く。
再度沢に下りF15m、右岸登れそうだったが、脇本がやばいといい出したので左岸ハーケンのある所を脇本が20mのザイル付け登るが、岩壁になりひき返す。
茶屋川出合で逢った若い男女パーティはF15m右岸にハーケンを打ち、登り出した。
我々は高巻きを右岸に求め、再度登り出す。
捨て縄にテープのあともあったので登れると思ったが、脇本、上部やばいと判断、残念。
くやしくもこの時点で本谷ひき返すと決意する。
途中一ケ所20mザイル使用した。
水つきの黒い岩場。下降は倒木にすて縄かけ懸垂出来ずザイルに力が入らないようにゴボウで下る。
井本大事をとり、久保肩がらみで確保、最終久保ゴボウで下る。
脇本〈生きて帰れる〉と喜ぶが、途中何回も断念、くやしいといい、一度に疲れが出たのか目がおち込んだ感じだった。
茶屋谷出合で脇本、井本、ビール飲み、久保にぎり飯で大休止する。
驚き、危ない、冷たい、スリル、昂奮、冒険、だから沢登りは楽しい。
大休止をしたあとも本谷を下るが右岸登山道をひき返す。
そして近いうち、もう一度、溯行する事を約束して温泉へ向かう。