裏銀座(烏帽子岳〜双六岳)

夏山合宿・北アルプス

(記・田中 英子

H.14.8.13夜〜17

CL大畑 白子 白子 大畑 田中

14日(水)
高瀬ダムからのブナ立尾根は、北アルプス3大急坂という通り、しんどい登りであった。詳細な記録は取っていないが、だいたい50分に1回休憩を取って登って行った。我々のペースは割と速い方だったと思う。上に行くに連れて、登山者が減っていった。烏帽子小屋のテント場は小屋をかなり過ぎた所にあった。池があるせいか虫が多く、テントに入ってしまい、刺された人もいた。夜8:00ぐらいから雨が降り出し、気分が重くなる。

15日(木)
歩き出して、30分ぐらいしたら雨が降り出し、カッパを着、ザックカバーつける。風雨が強く、前傾姿勢で注意深く1歩1歩歩くが、大きめのザックカバーをしていた田中は、後ろから見ると凧のようだったそうだ。結局、カバーをはずす。大は小を兼ねないのである。風雨のため、野口五郎岳、水晶岳ピークはパスしてしまった。風で体力は消耗し、雨で視界はゼロだし、風雨にうんざりの2日目であった。昨夜、「誰々が山に行くと雨だ」などと人のことを言ったことをみんなで懺悔して、明日の天気が良くなることを願う。雲ノ平のトイレは小屋から遠いせいか、汚かった。

16日(金)
朝、雨上がり、稜線が見えほっとする。天気が良く、暑く、日焼け止めが汗で流れ落ちていき、日焼けしてしまう。三俣蓮華小屋でテントやフライなどを乾かし、荷物が少し軽くなりほっとした。双六小屋は食べ物が豊富にあり、トイレもきれいで、テント場も近く、快適であった。

17日(土)
弓折岳の稜線に出ると、槍・穂高がきれいに見え、御来光をみることができた。登山は、3K(きつい・汚いorくさい・危険)なのに、なぜ登るのかの問いに対する答えのひとつをふと思いついた。普段みることができないこのような自然の姿を見、自然に対する畏敬の念と自らの卑小さを感じるためかなと。

車と比較すると電車は、費用はかかるが、車とちがって、精神的・肉体的負担が少なく良かった。山行の良し悪しは、天候に随分左右されるものだと改めて認識した次第。こればかりは、どうしようもないが。真っ新なテントは5〜6人用で、ゆったりしていてなかなか快適だったが、吹き流しが短く外に出ないので邪魔であった。

費用:交通費(電車賃) 1人18,350円  食料代 1人1,220円
   タクシー代・水代/テント場代 1人7,960円

8/13 19:39 和歌山発(紀州路快速)〜21:42 大阪〜4:14 松本着

8/14〈天候―全般的に晴れ。烏帽子岳復路雨が降る。夜 雨降り出す。〉
    4:35 松本〜
    5:08 信濃大町〜高瀬ダム(タクシー)
    7:10 高瀬ダム〜ブナ立て尾根 
    7:30 水場 〜7:40〜
    11:55 烏帽子のテント場 テントを設営し、少し休憩したのち、烏帽子岳往復。

8/15〈天候―歩き始めて30分ぐらいで雨が降り出す。次第に風もきつくなり、テント場についたときは、全員ずぶぬれ。〉
    2:20 起床  
    4:00 出発 〜三ツ岳〜
    7:00 野口五郎小屋  
    9:00 水晶小屋 
    11:00 雲ノ平 

8/16〈天候―晴れ〉
    3:00 起床 
    5:00 出発 〜ワリモ岳〜
    8:25 鷲羽岳
    9:30 三俣小屋 10:00発
    11:00 三俣蓮華岳
    12:30 双六岳
    1:00 双六テント場

8/17〈天候―晴れ〉
    3:00 起床 
    4:50 出発 
    5:50 弓折岳の分岐 
    6:35 鏡平
    9:15 わさび平小屋 
    10:50 新穂高温泉着  温泉・昼食 
    17:50 高山 
    21:56 大阪 
    23:12 和歌山