富良野岳・トムラウシ岳

(北海道)

(記・大畑 健次

H.15.8.13〜17

CL大畑健  大畑潔  田中英

8/13

 千歳空港よりレンタカーをつかい、旭川経由で天人峡へ。北海道の高速道路は快調で、走行車線ですら120キロでみんな走行していた。
 数日前の台風等の影響で沢の水量が心配だったので、天人峡の駐車場でその日は泊る。

8/14
5:05
 翌朝、沢チームが「水量は大丈夫」と判断したので、南沼キャンプ地での再開を約束し、富良野岳の登山口である十勝岳温泉登山口に向けて出発する。

6:35 十勝岳温泉登山口にはりっぱなトイレがあり、すっきりさわやかで出発。登り始め30分位、安政火口分岐までは観光客用の広い立派な道で、登山道はその分岐が過ぎてからはじまる。

7:25 ひとつ尾根を越えて上ホロ分岐につく。帰りはこの尾根を降りてくることになる。ここから富良野岳の稜線まで緩やかな登りがつづく。あいにく稜線はガスっていて見えない。途中でサラサラ雨が。一時、二人はカッパを着る。

 

 ガスの中、山頂へ向かう。出だし10分ほどは火山特有の、赤茶けた土に岩が出ているような道の急登だが、それを過ぎると花の百名山らしく、山肌一面に花花花の世界。遠くの景色は見えないが、そのお花畑だけで十分だ。

 

9:05 山頂は少し風があり寒かったので、十分ほどで下山開始。富良野岳分岐に戻り上富良野岳、上ホロカメットク山に向けて縦走する。そのころにはガスも晴れて、景色も良くなる。三峰山の途中には稜線なのに湿原のようなところがあったり、岩場で休憩していると、珍しい鳴きうさぎが目の前に現れたりと、楽しい縦走タイムだった。

 

11:00 上富良野岳、上ホロカメットク山は火口の縁の山で、火口側は4〜5百メートルほどの絶壁の、迫力のある山だ。上ホロカメットク山で昼食にする。十勝岳が噴煙を上げながら、かっこよい山容を披露していた。

 

11:50 上富良野岳からの下りは急坂で、途中300段の階段がある(実際はもっと多い)。登るのは大変だろう。お盆の時期なのにほとんど登山客に会わず、気持ちのよい山行だった。

13:30 下山後、近くの白銀荘で温泉に入り(露天風呂が3つもある)トムラウシ山の登山口である東大雪荘に向かう。途中、富良野でとうもろこしを買う。おいしい〜。

19:30 東大雪荘駐車場着。途中から砂利道になり、古いナビには「道をはずれました」と言われるし、oドキドキだった。水は東大雪荘で補給する。夜はそこで泊る。


8/15
4:10
 翌早朝短縮コース登山口に向かう。

4:30 駐車場は広く、りっぱなトイレ(バイオ式)もある。

5:40 出だしは、ねまがり竹のような笹と木の中の道で、富良野で「あっちのほうは熊が多いですよ」と聞いていたので、ビビリながらたえず音を立てながら登る。

6:50 カムイ天上と気持ちのよい名前があるので、休憩はここでと思っていたが、着いてみると景色も何もない単なる道の途中だった。ここから川原に降りる約1時間は泥のグジョグジョの道で、靴がくるぶし位まで泥んこになっちまったぜ。

8:25 こまどり沢出合いから急登が始まるが、沢の両岸がお花畑となっており楽しい登りだった。

9:20 やがて岩礫地帯をトラバースし前トム平に着く。立派なこまくさが咲いていた。

 

 朝はいい天気だったが8時ごろからガスってきて、遠くの景色は期待していなかったが、南沼少し手前のトムラウシ公園という湿原が大変美しかった。上からの眺めだが、緑の中に岩があり川があり雪があり、ホンマ庭園といった感じで、そこでビールを飲みながら一日中寝てたかった。

 

11:00 南沼にテントを張り昼食にする。水は雪渓のを煮沸して使うとかいていたので、一人2リットルを荷揚げする。沢チームがまだなのでガスの山頂へ行き無線通信を行うが返事なし。1時間ほどいたがテントへ戻る。暇なのでOさんが一人無線を持ってウロウロしていると、やがて無線に反応が。山頂途中まで迎えに行く。
 無事全員集合となりにぎやかな夕食。沢チームが縦走チームのためにとオショロコマを十数匹つってきてくれて、豪華な食事に。

  

 夜の八時くらいまで話をしていた。夜はよい天気で星がいっぱいに広がり、しばらくは夜空を眺めるときも。あとはトイレにふらふら(テンバには携帯用トイレブースしかないのでトイレ場にこまる)。

8/16
 翌朝はめっちゃよい天気だったので、Iさんを除く6人が山頂に。ご来光には少し間に合わなかったが、すばらしい景色が眺められた。北に大雪連峰、南には十勝連峰、東にはニペソツ山や石狩岳など、北海道の山がほとんどみえたのではと思うほどすばらしい景色だった。

 

7:10 帰りはそのままピストンで短縮登山口に下山し、東大雪荘の温泉につかり(露天風呂が川沿いにありここも良い湯)

11:40 札幌のホテルに向かう。

8/17
 翌日、小樽観光とちょっとした事件を経験した後、千歳より帰る。