鳳 凰 三 山

(南アルプス)

(記・白子八千代

鳳凰三山

H.15.7.18夜〜20 (天候 ずっと曇り)

CL白子  白子 

海の日前後の連休の渋滞を避けるため青木鉱泉から登るルートを選んだ。
雨の予報だったせいか、稜線以外では静かな山行ができた。

7月18日夜、和歌山を夜10時半頃出発し、途中のPAで2時間ほど仮眠、山奥の一軒宿・青木鉱泉に着いたのは19日の朝7時頃だったと思う。

雨模様の天候の中、8時頃出発。
ドンドコ沢コースは途中まで2ルートに分かれており、沢に近い左ルートを選んだが沢の見えない普通の尾根道だった。ルートが1本になってから南精進の滝や、鳳凰の滝、白糸の滝、五色の滝などの立派な滝が見えるようになる。見えるといっても登山道から見えるのは白糸の滝だけで、あとは滝まで5〜20分下らなければ見えない。展望のきかない急登気味の登山道を登っていたので、空身になって滝を見に行くのがいい気分転換になった。
出会ったのは他に1パーティのみ。

14時頃鳳凰小屋のテント場着。石ひとつなく平らで快適。
小屋のまわりは稀少植物のキバナノアツモリソウほか高山植物がいっぱい咲いていた。
あとから10人くらいの熟年のパーティがやって来てテント場で大宴会を始めた・・・KRCの飲んべえさん達はおとなしい方なんだなあと思った。しかし、彼らも夕方になるとさっと寝てしまい、私達が起きた頃には出発していった。なかなか渋い。

翌日(20日)も曇天。6時頃出発。
ガスの中、どんよりと重たい雲海が少しだけ見えた。ま、こんなもんかな〜と思って見ていると、やってきた高校生くらいのパーティが同じ景色に対して「きれい!きれい!」と大感動&大喜び。我々はすっかりひねてしまったんだなあと思う。

稜線に出ても富士山どころか北岳の大樺沢下部がちらっと見えるだけだった。
観音岳を越えて、薬師岳に10時頃(9時頃?)着。 少し青空が見えてきたので、お茶を沸かしたり(立山の大日岳に行ってると思っていたみんなに)電話したりと長休憩してみる。例のうるさいけど渋い熟年パーティとまた一緒になった。一番うるさかったおっちゃんが一番静かなのがなんとなくおかしかった。
またガスってきたので展望をあきらめて中道コースを下山。
急坂でドロドロで滑りやすく木の根と石が入り組んだ悪路で展望ゼロ! 蒸し暑さも重なり、この道だけは2度と歩きたくないと思った。3時間ほどかかって林道着。13時頃青木鉱泉着。

地元ナンバーの登山者の車のあとをついていくが、途中で見失い、結局そのへんの村営温泉に入って、いつものトンカツ屋で食事、16時頃高速に乗った。21路時頃和歌山着。