釜川右股千倉沢

(夏山合宿)

(記・白子 欽也

H.16.8.11夜〜14

CL白子  伊藤  有北  井本  細尾  白子

関東のグレードは辛い目というウワサの沢の世界で、3級+〜4級の沢ということで、本当はちょっと不安を感じつつも、何とかなるだろうと12日夜に和歌山を出発。
東京までの夜行寝台ではウエディングドレス姿の怪人(男!)が出没し、不安は募るばかりでした。

13日
東京から越後湯沢まで新幹線、その後タクシーで津南町・大場部落の先の林道ゲートまで進み、下車。身支度を整え、出発したのが、10時。
遡行図がまちがってていきなり道をまちがえ、正しい道をおりて、待望の釜川に入谷したのは10:30でした。

出だしは、長旅のつかれと、巨石群に行く手をさえぎられ体力消耗気味、ようやく30mくらいの長い淵にぶつかって、伊藤さんは突っ込もうとするも、先に釣り人を発見し、ここは、仁義をまもって右から巻きました。で、12時に左股との二股着。


二股をこえてすぐ、深い淵のむこうに5mの滝、有北隊員がザイルをひいて泳ぎ・登りで突破。あとは、ザイルたよりに続きました。(このあと、自然と、先頭ザイルを引いて泳ぎ、後続はそれをたよりにザイルピストンで進む、のパターンができあがる。)
大きな滝、二つつづけて右から巻き上がりましたが、最後、残置のシュリンゲがあるところから懸垂。(関東のひとたちは、けっこう細めの枝で懸垂するんだなあと、実感。このあとも数回懸垂したが、残置の支点はけっこうしょぼかった。)
14時、20mの淵、水泳隊長の伊藤隊員、トップで突破。
15時、谷が急に明るくなったとおもったら、突然、三つ釜登場。しばし、感動。
右側のリッジを有北さん、トップで登はん。長い距離の岩のぼりなので、下で見ているほうがけっこう緊張しました。そのあとは、沢の名前の通り釜の連続。
16時、時間も時間なので、てごろなテン場発見して、テント設営。ちょっと、水際だったが、フラットで快適でした。(増水時には、このテン場、無くなっているかも。)
風もなく、北斗七星もみえる星空のもと、焚き火・夕食・就寝。

14日
4時起床、6時出発。
すぐに、15mの滝、左のルンゼを登はん隊長(わけありで今までトップに出れなかったがやっと出番だ)の白子がルート工作、のぼってすぐにまた、谷へ懸垂。
7時、滝の左にルートを取れそうな8mくらいの滝。訳ありで、ここは、伊藤隊員がリード。(3級+)
8時ころより雨が降り出しました。
9時 15mの淵を伊藤水泳隊長トップで通過。そのあとすぐの15mの滝は、左の垂壁の下が地面だったので、そこを、白子登はん隊長が落ち着いてリード。(V級+)再び懸垂下降したところが清水沢との二股でした。
その先も多くの釜・滝がつづきましたが、さしもの釜川もこのへんまで上がると水量も減り、胸までつかるくらいまでで、泳ぎは無くなりました。
10:20 いいかげん、うんざりするほど雨の中を歩いていくと、堰堤があらわれ、その上が林道と釜川が交差する橋でした。
最後まで遡行するか協議しましたが、天候は悪くなる一方らしく、また谷の魅力もこの上はあまりなさそうなので、ここで打ち止め、林道に上がりもとのゲートへ向かうことにしました。
15:30 3時間の林道歩きでもとのゲートのところへ帰ってきまして、今回の夏合宿は無事終わりました。

結局 むずかしさは、3級くらいだったかな、と、思いますが、水量がすくなかったからかもしれません。

なお、その日泊まった民宿の件については、むにゃむにゃむにゃむにゃ。
次回、新ゆざわ荘に期待いたします。