大辺路・長井坂
(熊野古道)

(記・白子八千代

大辺路・長井坂(熊野古道)

H.17.2.27 (天候 快晴)

CL白子  脇本  井本  永野  飯塚  久馬  田中  白子   

8:30 芳養(はや)駅 集合
9:30 「周参見海水浴場」の駐車場 車1台を「日本童謡の園」へまわす
10:35 出発
12:20〜35 和深神社 休憩
13:30〜14:45 昼休憩
15:37 見老津駅 着
16:10 日本童謡の園
17:30 温泉

 2月といえば雪山に行かなければ損のように思ってきたけれど、たまには海を見ながら山歩きをしてみようか、世界遺産にもなったことだしと思い、このコースを提案してみた。
 「周参見海水浴場」の駐車場に1台車を止めて、もう1台を「日本童謡の園」にまわしてもらっている間に天気は雲ひとつない快晴になった。海の水の透明なこと!
 42号線を少し歩いて馬転坂から山へ入るとすぐに開けた場所があり、その明るさにつられるように歩いていくと、ばーーーんと180度大海原が見渡せるところへ出た。造成地のようだった。予期せぬ大展望にも驚いたが、和歌山に生まれ育ってきたのにまだ海を見て感動することにも驚いた。自然と休憩モードになる。沖ゆく船をながめたり、飛行機に手を振ったり(が気楽にできるところが低山ならでは)して真っ青な海と空を満喫した。 
 和深王子神社は日陰だったので、昼休憩用の暖かい場所を探して集落の間を歩いた。村の人たちが気さくに挨拶してくれ、梅の花や菜の花も出迎えてくれるかのように咲いていた。道も平坦で山登りというより散歩。
 段築は土がむきだしでちょっと不自然。あとで地元雪稜の坂本さんに聞いたところによると、「歩きやすくするために県が表面の腐葉土などを削り取ったことが問題になったことがある」とのこと。 飯塚さんが「腐葉土は10年でやっと1mmしか堆積しない」ということを調べてくれた。自然のことを知らないまま整備するのはおそろしいことだ。
 結局、8人が休めるような広い場所は見つからず、とうとう道端に横一列で座りこみ、枯木灘を見下ろしながら昼食を食べた。
 小さな小さな見老津駅に着いたころには日も傾きはじめていて、「癒しのハイキング」計画だったとはいえ、いかにもゆっくり歩きすぎたかなあと思う。
 久馬さんと一緒に童謡の園から周参見海水浴場へ車をとりにもどっている間、白子
と永野さんは海岸の岩でボルダリング、その他のみんなは「エビとカニの水族館」を見学したそうだ。カラフルなエビやカニが他種類見ることができて意外(無料なので)と良かったとのこと。さらに飯塚さんのビデオには、童謡の園で流れてくる歌に合わせてお遊戯(?)したり歌ったりしているみんなの姿が映っていた。なんでも楽しめる人たちである。
 資料を忘れてきた頼りないリーダーのかわりにみんなが探してくれた温泉(ホテルベルヴェデーレ)も、海を見ながら入れる上、女性風呂にはバラなどの生花を浮かべた浴槽があって文句なし。
 というわけで、癒しハイキングには超おすすめのコースでした。