和歌山を午後8時ごろ車で出発、中央道の小黒川パーキングエリアで仮眠をとり、早朝バスセンター前の八方第二駐車場に駐車する。
ここは猿倉行きのバス待ちに非常に都合がよい。
バスはほぼ満員で、乗車券は同乗の車掌さんから購入する。
猿倉より約1時間で白馬尻の小屋へ。雪の多いときはここから雪渓歩きになるが、今回は8月半ばで雪が少ないためしばらくは夏道を歩く。
雪渓はアイゼンなしでも大丈夫だが安全のためにつけている登山者が多い。
登山口で登山届を出した時に、「雪渓は落石が多いため、休憩するときもザックは担いだまま上のほうに気をつけて」と注意を受ける。たしかに落石の音が絶えず聞こえた。
涼しい雪渓歩きは1時間半ほどで終わり一般道に。天気はよいのだが暑く、そのうえ登山者が多いためコースタイム通りに登れない。稜線に小屋が見えてもなかなか近づかない。
途中の水場等で休憩し、ようやく村営小屋に到着。今日は天狗山荘で泊まる予定であったが、到着が遅くなりそうだったので計画を変更、村営白馬小屋にテントを張ることにした。
2日目、4時ごろ出発するパーティーがあるのか、2時半ごろより騒がしくなる。当方も5時出発のため3時半ごろ起床する。本日もよい天気のようで、満天の星空、天の川が雲のようにはっきりと見える。杓子岳、白馬鑓ケ岳と元気な人はピークを経由して縦走していく。日が高くなるにつれて気温も上昇し、アルプスとは思えない暑さになってきた。
天狗山荘ではスイカを売っており、甘くしゃきしゃきとした果肉がむちゃくちゃおいしかった。また水も雪渓の水をろ過して飲料としているので非常に冷たくおいしい。しかも飲み放題。すっと通過するにはもったいない小屋だ。
小屋から約30分で天狗の大下り。鎖場が数箇所あるものの、しりをつけながら降りれば大丈夫。
最低鞍部に到着。ここからは目の前に本日の核心部、不帰の峰の岩峰と鎖場が。
涼しいところでちょっと休憩し、気合をいれて登るが、いざ登ってみると岩はしっかりしており、三点確保さえきっちりしていれば鎖を使わなくても大丈夫、でも鎖があるから安心感が増す。
コース中一箇所だけ、岩を巻くときの足の置き場を間違えると苦しい所があるが、あとは問題ないと思われる。
不帰の峰を越えたところの平らなところにたくさんの人が休憩していた。きっとみんな同じ気分なんだろう。
その後ピークを二つほど越え、唐松岳へ。しばらく眺めた後テント場へ。
テントは馬場谷温泉への下山道沿いに張っていくため、上と下とではえらい高低差がある。トイレやビールの買い物に便利なように小屋に近い上のほうに張ったが水場は一番下のため、どちらがいいか考えものだ。
その夜は流星群の日。満天の星空のうえ暖かい。朝2時半ぐらいからテントより半身を外に出して眺めていると、次から次へと流星が。暗い流星もよく見える。4時ごろまで眺めて寝る。今日は八方尾根を下山するので朝は少しゆっくりできそう。
八方尾根は上の樺、下の樺のあたりしか日影はなく、太陽を真正面にうけて歩くため暑い。しかし眺めが良く、不帰の峰や大下り、白馬三山等、今回歩いてきたコースが一望できるため、写真撮影に忙しくのんびり下山。やがてリフト終点の八方池の小屋に到着、山行の無事を祝ってソフトクリームとビールで乾杯?で締めくくった。
テント場情報
・ 白馬村営小屋 1人1泊500円 トイレ、水場はテント場にあり便利。
テント受付所に雪渓で冷やしたビールがあるほか、小屋に自販機がある。
から揚げやコロッケ(100円〜150円)をテント場に売りに来てくれる。
晩御飯に2800円で特別ディナー(先着20名)あり。小屋泊まりの人はプラス800円らしい。
・ 唐松山荘 1人1泊500円 トイレは小屋(有料)
水場は雪渓の水。飲料不可要煮沸。飲料水は小屋入り口の自販機で(500ml 300円)
水場はテント場の一番下。トイレは一番上の小屋になるため、テントを張る際どちらを優先するか考える。
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