紫さんがひとりで登ってきて小屋の人にヘリについて聞く。
三伏からのヘリ救助は不可能とのこと。
なんとしてもここまで連れてこなければ・・・K君を迎えにいく。
のりさん、とんちゃんとすれ違う。
K君が奥さんとザックを2つ担いだリー ダーにはさまれてゆっくり歩いてきていた。
紫さんが「ヘリを呼んでいいか」と本人に聞いたところ「お願いします」と小さい声ではっきりと答えた。
みえさんに借りたストックを持たせようとしたが、左脇腹を押さえていないと痛くてたまらないということだった。
顔は白く唇はチアノーゼになっているがどうにか歩いていた・・・すご いがんばりだ。
フルマラソンを3時間半で走るという基礎体力のおかげもあったと思う。
小屋の人は最初はバテているだけだろうと思っていたらしいが、話すの も困難なK君の様子をみてヘリを呼んでくれたそうだ。
私もカロリーに電話するが、電波状態が悪く、かがりび会長さんに連絡 してくれるよう頼むのがやっと。
風ふきすさぶ稜線でずいぶんとヘリを待った。
みえさんはツェルトを出してあげていた。
私もみんなに温かい飲み物をつくるくらいのことはできたはずだがその時は気がつかなかった。
飛んできたヘリを見ただけで安心し、不謹慎だったかもしれないが、写真を撮ったり、救助してくれた長野県警の人たち(かっこ良かった!) に手をふったりしていた。
このころはまだ腎臓結石だと思っていて、病院に運んでもらいさえすれば大丈夫だと全員思っていたのだった。
かがりびさんたちは下山するがKRCのふたりは進んでくれと言われた。
私はいくら会がちがうとはいっても一緒に来た以上、自分たちだけ登山を続けていいものかどうか迷ったが、中止してしまうと病気になった人とその奥さんが気にすると思ったので、結局私たちだけ進ませてもらうことにした。 |