塩見岳〜北岳(南アルプス)



日 時 : 2013(H25)年10月12〜14日(前夜発)

記 録 : あまな

参加者 : あまな(CL) ・みえさん

       かがりびのみなさん7名  (計9名)

天 候 : 快晴

 

記  録(あまな)

10/11(金)

岸和田SA 21:30 車3台集合

 

 

10/12(土)

 

3:00

仙流荘駐車場着 仮眠

4:50

起床 洗面等の後、美崎の車を残し、2台で出発

6:30

鳥倉林道 ゲート前着

6:50

歩き始める。

7;30

登山口

8:30と
9:00頃

休憩

10:30

三伏峠着 大休止

  三伏峠出発 
  直後、かがりびのK君が「浅い呼吸しかできないのでゆっくり行きます」と。
と言いつつも少しも遅れず歩いていたので、この時は「寝不足のせいかな」ぐらいにしか思っていなかった。
12:03 本谷山着 快晴のもとの大展望
12:20
13:00 突然K君が座り込んだ。しまった・・・そんなにし んどかったんや・・・もっと早く荷物を持ってあげればよかった・・・
みんなでKさんの荷物をとり、くにちゃんと3人で先行する。
14:20 塩見小屋着
14:30

紫さんがひとりで登ってきて小屋の人にヘリについて聞く。
三伏からのヘリ救助は不可能とのこと。
なんとしてもここまで連れてこなければ・・・K君を迎えにいく。
のりさん、とんちゃんとすれ違う。
K君が奥さんとザックを2つ担いだリー ダーにはさまれてゆっくり歩いてきていた。
紫さんが「ヘリを呼んでいいか」と本人に聞いたところ「お願いします」と小さい声ではっきりと答えた。
みえさんに借りたストックを持たせようとしたが、左脇腹を押さえていないと痛くてたまらないということだった。
顔は白く唇はチアノーゼになっているがどうにか歩いていた・・・すご いがんばりだ。
フルマラソンを3時間半で走るという基礎体力のおかげもあったと思う。

小屋の人は最初はバテているだけだろうと思っていたらしいが、話すの も困難なK君の様子をみてヘリを呼んでくれたそうだ。

私もカロリーに電話するが、電波状態が悪く、かがりび会長さんに連絡 してくれるよう頼むのがやっと。

風ふきすさぶ稜線でずいぶんとヘリを待った。
みえさんはツェルトを出してあげていた。
私もみんなに温かい飲み物をつくるくらいのことはできたはずだがその時は気がつかなかった。

飛んできたヘリを見ただけで安心し、不謹慎だったかもしれないが、写真を撮ったり、救助してくれた長野県警の人たち(かっこ良かった!) に手をふったりしていた。
このころはまだ腎臓結石だと思っていて、病院に運んでもらいさえすれば大丈夫だと全員思っていたのだった。

かがりびさんたちは下山するがKRCのふたりは進んでくれと言われた。
私はいくら会がちがうとはいっても一緒に来た以上、自分たちだけ登山を続けていいものかどうか迷ったが、中止してしまうと病気になった人とその奥さんが気にすると思ったので、結局私たちだけ進ませてもらうことにした。

3時起床 小屋の外で出発準備
3:50 塩見ピーク手前は岩場なので明るくなってから出発したかっ たが、かがりびさんたちに見送られたので・・・。

4:10〜


4:40

ハイマツが風をよけてくれる場所で、二人分の行 動用のお茶や朝食のスープを沸かし、パンなどで簡単な朝食。

岩場にさしかかったところで私のヘッドランプがついたり消えたり・・・みえさんのも暗くなってきた。
暗い中で難儀しながら電池を入れ替えたが、ふたりとも単に接触が悪かっただけだった。

5:40 塩見山頂 富士山に見とれていると、ご来光が拝めそうになってきたので寒かったがしばらく待つ。
6:10 塩見山頂出発 風が非常に強く、動いていても凍えた。
コルから道が稜線より南側になり、日が当たって季節 が変わったかのように暖かくなった。
富士山もきれいに見えていることだし・・・ということで
7:10
〜7:30

2回めの朝食タイム。
塩見小屋の朝食弁当は3種類のいなり寿司計6個。

樹林帯をしばらく歩いては稜線に上がり、また樹林帯に下る・・・きついアップダウンの繰り返し。

3人くらい単独行の人に会い、熊の平からどのくらい?と質問してみたが、みんな山岳マラソンをやってるような人たちで速すぎて参考にならなかった(笑)。

11:20 熊の平着 予定通りお昼までに到着できた。
避難小屋として一部開放されてはいるが、トイレに鍵がかかっていて、テント場に泊まった人たちも含め特に女性は難儀したそうだ。
大休憩してから先へ進むことにした。
11:50 熊の平発
12:30 三国平
12:40
〜13:10
昼食休憩
13:35 三峰岳(みぶだけ)着 2999mの尖ったピーク で360度の大展望
14:00 三峰岳発
15:02 間ノ岳
16:30 北岳山荘 小屋はきれいで、窓から富士山が見えた。運良くふとんも一人一枚だった。それは塩見小屋も同じだったが・・・。
  山荘の受付にいた女の子が元看護士ということで、K君の病気について話しに来てくれた。
「気胸だろうけど伊那中央病院なら大丈夫」と。
そのあと紫さんからのFBメールで夜中に手術して成功したと知った。
かがりびさん達が仙流荘で待ってくれるとも書いてあり、申し訳ないと思い、先に帰ってほしいとメールした。
FBメールにした方がよかったかも・・・。
携帯は通じず、普通のメールは半日以上遅れて届いた。
   
10/14(祝)快晴

朝食をお弁当にしてもらったのは、早く出発するためでなくゆっくり寝るため(笑)。
(かがりびさんが待ってくれていることを知らず、前日がんばったのを言い訳にのろのろ行動していた)

ご来光が出てくる時間になるといてもたってもいられなくてカメラを持って飛び出してしまった。
それをきっかけにようやく出発準備をはじめた。

6:03 出発
6:30
〜6:40
休憩
7:10 山頂着 朝食休憩 
最高の展望 山頂だというのにまったく風がなく、ぽかぽかと暖かいので2時間近く遊んでいた。
8:50 山頂発
10:30
〜10:40
二俣で休憩
11:00ー12:00 大休憩(お茶を2回沸かす等)
13:15 広河原
13:30 バス
13:55 北沢峠着
14:00 北沢峠発
   
   
 

感  想(あまな)

日頃から鍛えている若い男性でもこんなことがあるんだと驚いたけど、本人のがんばりと、かがりびの人たちのしっかりしたサポートのおかげで命が助かって本当によかった。とても貴重な経験をさせてもらった。

みえさんは経験も浅いのに長距離をよくがんばりぬいてくれた。

個人的には頭の中の南アルプス地図をやっとつなげることができてうれしかった!

 

 

 

 

 

 

 

 

KRCTOP     年度別山行記録TOP     山域別山行記録TOP